ジャーナリストで元共同通信編集局長の後藤謙次氏が、9日放送されたBS-TBS「報道1930」に出演。衆院選での自民党大勝をうけて同日行われた、高市早苗首相の会見についてコメントした。
番組ではこの会見について冒頭で報道。会見についてどう思うか聞かれた後藤氏は「中身はともかくですね、今日の高市さんの“最大の狙い”は、選挙戦通じてね、論点がまったく整理されてないんだけれども、“公約に書かれたことはみなさん認めてくれましたよね? 裏書きされましたね?”っていうことを確認するための今日の記者会見だったと思いますね。つまり、個々の問題についてはほとんど選挙中に議論が深まった、ということは全くないわけですね。ですから、公約を見る、なんていう人はほとんどいないまま投票してるわけですから。やや“白紙委任状に近いものを受け取ったんですよ”っていうことを宣言したような記者会見に聞こえましたね。だから、野党は圧倒的に少数になりましたけど、国会での議論がますます重要になってきた」などと述べた。
会見で高市氏は消費税政策に関し「夏前には、国民会議で中間とりまとめを行いたい」などと説明。また「国論を二分するような政策」について聞かれ、責任ある積極財政、安全保障政策の抜本的強化、インテリジェンス機能の強化、などについて挙げた。
後藤氏はこれらについて「これ、(選挙の)結果を得てからこれ言うのでは遅いわけですよね。消費税についても“2026年度内中に実施したい”と言っていたわけですから、そこからすればかなり後退して、“国民会議で夏までに中間とりまとめ”ですから。2026年中に実施に移す、ということからは程遠いんじゃないでしょうか。その意味でも非常にレトリックの段階が踏まれててですね、“選挙中のこと”と“(選挙)結果”と、なんか私はしっくり整合性がないような気がするんですね」などと指摘した。

