高市早苗首相は27日の衆院予算委員会で、衆院選で当選した自民党衆院議員315人全員に、自身が支部長を務める自民党奈良県第2選挙区支部の政治資金から当選祝い名目で1人当たり約3万円相当のカタログギフトを配布した問題をめぐり、金額について「結婚式のご祝儀を参考にしました」と述べた。
さまざまな議員から食事会の要請があったとした上で、「みなさまご承知の通り、飯会が苦手な女です」「ご飯会の方がお金がかかる」などと主張し、会食ではなくカタログギフトを選ぶに至ったと、主張した。
中道改革連合の小川淳也代表の質問に答えた。
今回のギフト額の1人当たり約3万円は、315人全員だと単純計算で945万円と1000万円近い。高市首相に対しては、政治資金規正法に抵触しないのか、また、国民感覚とズレた金銭感覚なのではないかと、批判が出ている。
高市首相は「違法ではございません。私もよく調べた上で対応し、受け取る側も違法ではございません」と、事前に調べた上での対応だったとした上で、「うーん。恥ずかしいですが、昭和の中小企業のオヤジ、社長みたいなところが、まだ私にはあるのでしょう」と、カタログギフトを贈った背景を釈明した。
「選挙が終わった後、たくさんの国会議員の方から、小分けにしてでも、宴会というんですか、夕食会というんですか、そういったお声がけもございました」と、会食の要請がさまざまあったとした上で、「若い議員や、戻ってきた議員を、総裁としてねぎらってほしいというような連絡もたくさんいただきましたが、でも、みなさまご承知の通り、飯会が苦手な女です」と、かねて飲み会を苦手としていることに言及した。
また「ご飯会の方がお金がかかると言ったら…」と本音も漏らし、「私のセキュリティーが確保できる場所で、個室レストランで何十回にも分けてやるとなれば…。それは、セコい話になりますが…」と、求められるままに会食を開けば、相当額になるとみられることにも触れた。
その上で「何らかの気持ちはお示ししたいな、という中で、ギリギリの判断だった」と述べた上で、1人当たり約3万円の額は「もう表に出ちゃいましたから、情けない話でございますが、結婚式のご祝儀を参考にしました。だいたい3万円くらいなのかなと思いました。以上です」と語った。
小川氏は、自身が立憲民主党政調会長時代、自民党政調会長だった高市首相から、しょうゆを贈られた経験があると明かし、「ありがたいなと思い、確か(地元香川の)さぬきうどんか何かを送った。これぞ、まさに社交なんですよね」と指摘。自身と高市首相の贈り物のやりとりと、今回の1人当たり約3万円のカタログギフトの違いに触れ、「違法かどうかはおいておいて、庶民感覚、国民の金銭感覚からはやはりかけ離れた行為でしたよね」と金額に疑問を呈した。
また、「党支部(からのギフト)であれば、名義は高市早苗ではなく、自民党奈良県第2総支部とすべきだった。であれば、なお議論は少なかったのではないか」とも指摘すた。今回のギフトののしが、「御祝 高市早苗」だったことも、首相が批判される一因になっている。

