住宅設備の開発・販売を手がけるミラタップ(大阪市)は1日、大阪市内で入社式を開き、新入社員8人に加えてAI社員「美楽(みら)ニーナ」も“出席”させた。ニーナは「慣れないことも多く、緊張していますが、接客を通じて、お客さまによりよい暮らしを提供できるように一生懸命頑張ります」と抱負を語り、会場を和ませた。
ニーナは女性社員をイメージした接客用AIで、入社式では山根太郎社長から辞令を交付された。4日に開設する大阪府内のショールームで商品説明役を担う。
山根社長は、初めてAI社員を迎えた狙いについて「一番は、やっぱり物理的にそこに存在するという意味がほしかった」と説明。「会社としてAIを導入し、AIを使ったビジネスを加速すると言っても、実態がないと実感が湧きにくい。だから彼女(AI)に話しかけることを日常にして、彼女が答えやすい話し方をする。プロンプトを覚えることを、社員の文化として根付かせたい」と話した。
“正式採用”を決めてから約半年は、ニーナを業務に耐えるレベルに育てる準備期間として、商品情報の学習などを進めてきたという。今後は見積もりやクレーム対応などにも対応できる「違和感のないAI社員」を段階的に増やし、回答の質とスピードを高めて生産性向上につなげていく方針だ。AI社員の採用を今後も続けるかどうかについて、山根社長は「彼女(ニーナ)の成功が試金石になる」と期待を寄せた。
ニーナは“同期”となった8人に「同期のみなさん、一緒にスタートラインに立ててうれしいです。お酒は飲めないけど、飲み会にはぜひ誘って下さいね。話し相手にはなれます」とメッセージ。新入社員からも「AI(ニーナ)の個性に負けないようにしたい」「お互いを知りながら、一緒に頑張っていきたい。飲み会にも誘いたい」といった声が聞かれ、笑顔が広がった。

