<1>02年・3連複34万4630円=優勝馬ヒシミラクル

02年菊花賞を制したヒシミラクル
02年菊花賞を制したヒシミラクル

10番人気のヒシミラクルが接戦を制した。神戸新聞杯6着で優先出走権はなかったが、抽選を突破してゲートインを果たした。雨の中、1番人気ノーリーズンが発馬直後に落馬。不穏な空気のなか、ヒシミラクルは後方追走から2周目3角で進出を開始した。4角では2番手に浮上し、最後は鼻差で優勝。角田晃一騎手がエスコートした。

2着ファストタテヤマは16番人気、3着メガスターダムは3番人気で、馬連9万6070円、馬単18万2540円、3連複は34万4630円の大波乱となった。すべて菊花賞の式別最高払戻金額。当時はまだ3連単の発売はなかった。

ヒシミラクルは翌年の天皇賞・春を7番人気で、続く宝塚記念を6番人気で制し、穴党を三たび、歓喜させた。


<2>17年・3連単55万9700円=優勝馬キセキ

18年菊花賞を制したキセキ(中央)
18年菊花賞を制したキセキ(中央)

M・デムーロ騎手が乗ったキセキが1番人気にこたえて勝利した。雨、不良で勝ち時計が3分18秒9もかかった極端に悪いコンディションのなか、後方追走からラストは力強い伸び脚を発揮した。上がり39秒6で出走馬最速。他の17頭はすべて40秒以上の上がりを要した。

2着は10番人気のクリンチャー。3着には13番人気のポポカテペトルが入り、3連複13万6350円、3連単55万9700円のびっくり配当となった。


<3>01年・馬連4万6210円=優勝馬マンハッタンカフェ

01年菊花賞を制したマンハッタンカフェと蛯名正義騎手
01年菊花賞を制したマンハッタンカフェと蛯名正義騎手

春のクラシックには出走できなかった6番人気のマンハッタンカフェが、菊の大輪を咲かせた。蛯名騎手を背に中団追走から直線へ。スローの逃げから粘り込みをはかった11番人気のマイネルデスポットを、ゴール直前で半馬身かわした。

1番人気のダービー馬ジャングルポケットは4着に敗れ、馬連は4万6210円の好配当となった。

ちなみに、マンハッタンカフェは続く有馬記念も制覇し、翌年の天皇賞・春も勝利。秋には凱旋門賞に挑戦した(13着)。