4番人気のプラダリア(牡、池添学)が直線差し切り、ダービーへの切符をつかみ取った。5番手で折り合い、最後の力比べで半馬身差制した。勝ち時計は2分24秒2。池添騎手、池添学師は昨年スプリングSをヴィクティファルスで制して以来の兄弟重賞制覇。今年も池添兄弟がダービーに参戦する。

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西日が当たり青々とした府中の芝の直線をプラダリアが駆け抜けた。前半1000メートル58秒9の激流もなんのその。他馬の脚がいっぱいになっても、最後まで池添騎手のげきに応え脚を伸ばし続けた。殊勲の鞍上は「前は流れたけど、この馬のリズムでいけた。本番を見据えた騎乗をしました」と会心の勝利を振り返った。

「初めてまたがったとき、クラシックに行きたいなと思っていた」と口にした。しかし自身も納得の騎乗ができず、デビューから2戦で2着続き。皐月賞は見送ることとなった。「ダービーに切り替えて、今日はしっかりと権利を取れて良かった」と騎手が話せば、池添学師も「ここでいい結果を出して、ダービーでピークというつもりでやってきた」と明かすように、陣営が一丸となって臨んだ青葉賞だった。

調教師と騎手。今年も兄弟でダービー出走へ歩みを進める。21年のヴィクティファルスは14着に終わった舞台。鞍上は「今年も一緒に出られてうれしい。このまま無事にいって欲しいですね」と前を向く。昨年の雪辱を果たすべく、池添兄弟が、大一番まで爪を研ぐ。【舟元祐二】