18年有馬記念を勝ったブラストワンピースの全弟ブラストウェーブ(牡、大竹、父ハービンジャー)が、25日土曜の東京芝1800メートルでデビューする。

現時点で馬体重は540キロ台。兄と同様大きなフレームに肉付きが良く、筋肉の張りも目立つ。育成牧場での調整もトラブルなく順調に進み、体力も豊富で当初から早期デビューが視野に入っていた。調教をつけ、兄の背も知る岩藤助手は「ブラスト(ワンピース)のこの時期より大きいですが、それに見合った能力ですね。体質も強く体を痛めづらい。バランスが取れてますし、シルエットやフォームなども本当にそっくり。このきょうだいはみんなすごくいい馬です」と確かな素質を感じ取る。

1週前追い切りは、美浦ウッドでの年長馬2頭との3頭併せで互角の動きを見せた。6ハロン80秒3-11秒5(馬なり)と時計は上々で反応も鋭い。大竹師は「まずまず動けていましたね。体質もしっかりしていて、きょうだいの中でも一番使い出しは早い。競馬に行ってどうかも、兄に負けないレースをしてくれれば」と期待する。目指すは兄が果たせなかったクラシック制覇。恵まれた雄大な馬体から繰り出される迫力満点の走りに注目だ。【井上力心】