JRAのグランブリッジ(牝3、栗東・新谷)が、6月関東オークスに続いてDG競走連勝を飾った。ブリーダーズGCが14年に牝馬限定に条件変更されて以降、JRA勢は9年連続の勝利で、3歳馬では初の勝利となった。

降りしきる雨、どぼどぼの不良馬場でグランブリッジが力強い走りを見せた。好位から運んで3コーナー過ぎにスパート。4コーナーを先頭で回り、最後はプリティーチャンスに首差まで詰め寄られたが、振り切った。福永騎手は「よくしのぎきってくれたと思います」とたたえた。

430キロ台と小柄な3歳牝馬でも、1戦ごとにパワフルさを増してきた。「前回より状態はさらに良くなってました。期待以上の走りを見せてくれている」。この日が翠夫人の誕生日だった福永騎手は「家族を犠牲にして来たかいがありました」と笑顔を見せた。グランブリッジが、北の大地で新たな砂の女王へ名乗りを上げた。