2番人気の北海道2冠馬シルトプレ(牡、米川)が競り勝ち、重賞4勝目を挙げた。勝ちタイムは2分4秒9。石川倭騎手(27)、米川昇調教師(62)ともにこのレース初制覇となった。

道中は外の3、4番手を追走。逃げたエンリルに4コーナーで並びかけ、直線で追い比べに持ち込むと、坂上で相手をねじ伏せた。最後は1馬身差。ゴールの瞬間に右手の上がった鞍上は「ペースを考えてもイメージ通りの位置取り。いい手応えで直線を迎えたので必死に追い続けました」と振り返った。前走の王冠賞では逃げたエンリルに8馬身差の2着で3冠を阻止されていた。「接戦で雪辱を果たすことができてうれしい」とリベンジに成功した。

米川師は「いい状態でこられたのでホッとしています。前回の失敗があったので意気込みは強いものがありました。思った以上に掛かっていたけど、しのいでくれたのでよかったです」と笑顔。今後は「状態を見て考えたいと思います」と未定だが、選択肢が広がる勝利となった。

<エンリル=2着>桑村騎手 行くのに脚を使ってしまったけど、行かせた方が味が出るので行かせた。坂を上がり切った後に力が抜けてしまった。初めての左回りで多少、遊びながら走ったのもあるかな。雨馬場の方がいいですね。

<ナッジ=3着>矢野騎手 だんだんレースで常識にかかってきました。広いコースの方がいいですね。もともと古馬になっていいと思っていた馬。手応えを感じるレースでした。

<カイル=4着>本橋騎手 前回からよく立ち直ってくれたなという感触の返し馬。ゲートも出て(復活の)兆しが見えた。次に期待できる競馬ができた。

<クライオジェニック=5着>村上騎手 スタートを決められなかったのが残念。思ったよりペースが落ち着いたので、自分でポジションを上げていく競馬になったのが最後に坂でこたえたかな。