日曜東京では伝統の重賞、毎日王冠(G2、芝1800メートル、9日)が行われる。ここで快速レイパパレ(牝5、高野)が秋初戦を迎える。

夏を順調に越して迎えた秋。「追い切るたびに動けそうな雰囲気になっている」。休養直前のヴィクトリアMは1番人気で12着に敗れたが、あの時とは坂路を走る「質」が違うと高野師は感じている。「当時は物理的なものではなく、感覚として走りが軽く感じた。それが今は重厚感が戻っている」と本来の姿を取り戻しつつある。

昨年の秋初戦は2200メートルのオールカマー(4着)だったが、今年は1800メートルを選択。「ベストの距離という感じ。この馬の初速の速さとか、持続力はワンターンの1800メートルで生きる」と師は分析する。実際、1800メートルでは条件クラスとはいえ2戦していずれも圧勝だ。今回の結果が、今秋のローテーションに影響を与えるという。その意味からも重要な始動戦となる。【岡本光男】