JRAは12日、大阪市内で関西定例会見を開き、来年度からJRA賞の「最優秀短距離馬」を「最優秀スプリンター」(1400メートル未満)と「最優秀マイラー」(1400~1600メートル)に区分すると発表した。これにより部門賞は現行の9から10へ増加する。

目的としては(1)現行の国内外の競走体系に合致させる(2)受賞機会の増加により、厩舎関係者および生産者にとって新たな目標となり、競走馬の質の向上が期待できる(3)投票の分散といった弊害がなくなり、賞の価値が高まるとともに、お客さまのより一層の理解が得られる、などを挙げた。

<その他の発表>

◆京都競馬場オープン 来年4月22日(土)。愛称は「センテニアル・パーク京都競馬場」。新スタンドは「ゴールサイド」、旧ビッグスワンは「ステーションサイド」と命名。コース形状に大規模な変更はないが、芝外回りの4角のカーブを緩やかにして、1600メートルスタート地点を拡幅。旧パドックの中央にあった樹木(モチノキ)は老齢のため移植がかなわず、幹の一部を使用した時計をゴールサイド2階に設置。

◆阪神競馬場リフレッシュ 24年にスタンドの改修工事が始まり、リノベーションされる。詳細は未定。

◆コロナ対策支援 JRAが日本赤十字社などへ計36億4000万円を支援。さらに日本調教師会から茨城県保健医療部感染症対策課と滋賀県がんばる医療・福祉応援寄付へ各500万円を寄付し、日本騎手クラブから1000万円を拠出。

その他、競馬法100周年記念事業の実施、JRAプレミアムなど23年度の払戻金への上乗せ実施も発表された。