2月いっぱいで騎手を引退する福永祐一騎手(46)が、いよいよ日本時間25日深夜のサウジアラビア国際競走でラスト騎乗(2鞍)を迎える。レース前日の現地24日、遠征に同行している翠夫人が心境を語った。

福永騎手を一番近くで支えてきた翠夫人はサウジアラビアで最後の雄姿を見届ける。刻一刻と迫る最終騎乗の日。常に笑顔で振る舞う翠夫人でも、抑えていた感情がこみ上げる。

「本人よりセンチメンタルな気持ちはあるかもしれないです。自分のやりたいことをやってもらうのが一番だし、調教師になる姿も楽しみです。でも…。(ファンの)皆さんと一緒でさみしい気持ちもあります」

結婚前も含めて10年以上、すぐそばでジョッキーとしての活躍を応援してきた。レースで勝てば、インスタグラムにゴール写真を投稿。ファンの方とも喜びを共有してきた。「勝ったらすごくうれしいですよね」。騎手・福永祐一のいちファンとして、サポートしてきた。

そんな日々もいったん区切りを迎える。「あ~もう最後か…。(落馬などがなくなり)安心する気持ちはありますけどね」。そう言った翠夫人は、優しいまなざしで福永騎手を見つめていた。【藤本真育】