セ・リーグはどのカードも1点差ゲームで終わった。阪神4安打、ヤクルト3安打。甲子園は2時間39分で決着がついた。

大石 「制球力」の阪神ビーズリー、「変化球」のヤクルト・ヤフーレの投手戦だった。外角中心の組み立てで好投したビーズリーだが、当初から阪神ベンチは5回をメドと決めていたと思います。6回からリリーフをつぎ込んで継投に入る青写真を描いた。その意味ではシナリオ通りに進みました。

実際、昨季18試合に登板したビーズリーの最長イニングは8月3日の中日戦(バンテリンドーム)の5回2/3だった。1回表2死二塁、4番村上の7球目がホームベース手前でバウンドしたのを梅野が好捕し、帰塁できなかった二塁走者長岡をアウトにしてピンチを切り抜けた(記録はけん制死)。

大石 ビーズリーを5回でスイッチした阪神、一方のヤクルトはヤフーレを引っ張った。先発の代え時が対照的だったのは、阪神には力のあるリリーフ陣をつぎ込める強みがあるからです。3連投になった桐敷から、石井、ゲラ、岩崎のリレーは、特に石井がもっとも厳しい7回を抑えたのが大きい。3番長岡をフォークで空振り三振、4番村上を真っすぐで二ゴロ、5番サンタナをフォークで空振り三振。154キロを計測したストレートが強いからフォークなど変化球が生きました。

阪神の投手防御率の内訳は先発が「2・58」、リリーフは「1・58」の安定感だ。今後は投手を援護するのに得点力不足の解消が求められる。

大石 本来はチャンスを作る1番の近本を「かえす」ほうの3番に起用しているのは、そこでまず点を取ろうという作戦だと思います。大山も決して良い状態ではないから、この先もピッチャー頼みが続きそうだ。よほど打つ方が奮起しないと、交流戦は気持ちが悪い。【取材・構成=寺尾博和】

阪神対ヤクルト 力投する阪神先発のヤクルト先発のヤフーレ(撮影・前田充)
阪神対ヤクルト 力投する阪神先発のヤクルト先発のヤフーレ(撮影・前田充)
阪神対ヤクルト 背番号99の阪神先発のビーズリー(撮影・上山淳一)
阪神対ヤクルト 背番号99の阪神先発のビーズリー(撮影・上山淳一)
阪神対ヤクルト 背番号99のヤクルト先発のヤフーレ(撮影・上山淳一)
阪神対ヤクルト 背番号99のヤクルト先発のヤフーレ(撮影・上山淳一)