春の盾を占う一戦、阪神大賞典(G2、芝3000メートル、19日、1着馬に天皇賞・春優先出走権)の最終追い切りが15日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では、昨年菊花賞2、3着馬に注目。ことはこと下村琴葉記者は同2着ボルドグフーシュ(牡4、宮本)を推奨。網孝広記者は、同3着ジャスティンパレス(牡4、杉山晴)が逆転可能とみた。

網 WBCも佳境やな。

ことは 今日は準々決勝イタリア戦。勝って米国行きを決めますよ。準決勝は私が愛する千葉ロッテの佐々木朗希投手の先発が有力。楽しみ~。

網 野球好きやなあ。今週は阪神大賞典。昨年の菊花賞と同じ舞台の長丁場やな。

ことは “完投”できるスタミナが必要ですね。強い心臓、脚の持続力、しまいの脚も大事ですよね。ここはボルドグフーシュでしょう。

網 追い切りの動きはどうやった?

ことは 最終追いは軽めの調整。新コンビの川田騎手を背に坂路4ハロン55秒4-12秒7。1週前も同騎手が乗ってCウッド6ハロン79秒9-11秒4。宮本師は仕上がりに大満足で「息を整える程度。具合はいいと思うよ。有馬の時もいい体をしていたけど、いい意味で肉がついてきた」。菊花賞、有馬記念2着でスタミナは折り紙付き。本番に向けて負けられない一戦ですね。

網 僕はジャスティンパレスを推すね。ルメール騎手でCウッド6ハロン81秒8-11秒6を馬なりでマーク。僚馬エルトンバローズ(3歳未勝利)を2馬身追走して併入。デビュー2戦目以来の騎乗となる鞍上は「フットワーク、すごくいい。体が大きくなって大人になった。スタミナがあるから、冷静に走れば最後まで頑張れる」と大満足だったよ。

ことは どちらも“大満足”ですね。「どっちで買いましょう」みたい。

網 ちなみに、杉山晴師も満足そうだった。「数字的に増えている。火曜日で480キロぐらい。体がしっかりしてきた分、調教が積めている」とのこと。休養を経て馬体も成長。ボルドグとの菊花賞の半馬身差は逆転できる。

ことは いやいや、逆に差が広がるんじゃないですか。1週前も楽に好時計が出ているように、ボルドグの成長を感じます。2200メートル以上だと【2 2 2 0】と崩れない。“完投型”ですけど、7戦連続最速上がりをマークしているように、抑え投手の速球のような“切れ味”もありますよ。

網 どこまでも野球愛が強いな。

ことは 春の盾を占う一戦。WBCのような熱戦を期待しましょう。