大阪杯(G1、芝2000メートル、4月2日=阪神)に出走する2冠牝馬スターズオンアース(牝4、高柳瑞)が23日、美浦ウッドで1週前追い切りを行った。6ハロン81秒0-11秒1は自己ベスト。秋華賞3着以来の実戦で、進化した姿を見せる。

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ブランクなんて関係ない。むしろ、動きにすごみが増していた。スターズオンアースが3頭併せの最内を猛然と伸びる。付けた着差は中ステラダイヤ(古馬2勝クラス)に2馬身、外サルサロッサ(古馬1勝クラス)に6馬身。杉原騎手(レースはルメール騎手)と馬なりのまま僚馬を子ども扱いした。

手綱からも進化が伝わる。杉原騎手は昨年のクイーンC2着時から1週前、または2週前調教を託されてきた。仕上げの過程でも、「もう1段階上がる余地を残す中であの動きですから」と目を見張る。秋華賞3着後、左前肢の繋靱帯炎で休養を余儀なくされたが、成長を伴って復帰戦を迎えられる。

2冠牝馬の再始動戦。高柳瑞師も「反応もあったし、時計も出ているけど、もう少し良くなるイメージ。先々週より先週、先週より今週とバランスが良くなっている」と上積みを見込む。好調4歳世代の女王は順調に調子を上げている。【松田直樹】