牝馬クラシック2冠目オークス(G1、芝2400メートル、5月21日=東京)にゴールデンハインド(武市)を送り出す武市康男師(51)が共同会見に出席した。トライアルのフローラSを逃げ切り勝ち。意外性のある父ゴールドシップの血統面からも大一番での好走が期待される。一問一答は以下の通り。

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-前走を振り返って

武市師 展開面、馬場も含めて向いた印象です。明良(菅原明騎手)が素晴らしいラップを刻んで逃げ切ってくれたのが勝因だと思います。

-中間について

武市師 フローラS、オークスと目標にしていて、ある程度しっかり仕上げてきたつもりでした。なのでその状態をキープできるように上げすぎず、下げすぎずの状態でやってきました。

-1週前追い切りは

武市師 力ませたくないというのがあって、ちょっと先行させて馬なりでという感じでした。こっちが思っていたよりも馬が力んでいたというのがあった。でも内容としては満足しています。

-最終追い切りは

武市師 単走でやることも考えましたが、集中力などを含めると前に馬を置いて、しまいだけ併せる形の調教をしました。最後まで集中してくれましたし、なかなかいい動きだと思っています。

-騎乗者とはどんなやりとりを

武市師 明良もフローラSの時からずっと乗ってくれていて、使ってきているので、追い切りに関しても力むところはありますが、それでもジョッキーとしての感覚としてはすごくいいですと言っていただきました。

-東京芝2400メートルについて

武市師 血統背景から言えば、十分足りると思う。この子の一番いい流れで、相手は強くなりますが自分の競馬ができればいいのかなと思っています。

-馬場状態について

武市師 1、2頭分外は伸びるんですけど、先週もなかなか最内を通って伸びるという光景は見られなかった。それでも自分の形に徹するしかないと思っている。ここで小細工しても仕方ないですので。

-ゴールドシップ産駒としての特徴は

武市師 我が強いですね。嫌なものは嫌だ。女の子のわりには男の子っぽいズブいところがある。それも良さだと思っています。

-相手関係について

武市師 有力馬は皆切れる脚を持っている。その辺を加味しながら、自分の競馬に徹します。

-枠順や展開面で融通は利く

武市師 理想は真ん中が欲しいとは思いますが、万が一外枠でも、もう1頭行きそうな馬もいますので、そこを見ながら競馬ができれば。

-G1出走について

武市師 厩舎の雰囲気も士気も高まりますし、何とか頑張ってもらえたらと思います。たんたんと気を引き締めながらやっています。

-意気込みを

武市師 個性のある馬ですけど、自分の競馬に徹して無事に走ってくれればと思っています。応援よろしくお願いいたします。