新たなわくわくどきどきを。昨年の年度代表馬イクイノックスなどを所有する一口馬主法人の(有)シルクレーシングが、会員向けの新サービスを今月7日の新ギャラリーオープンとともに開始することを5日、発表した。

「シルクXR(クロスリアリティー)」と称し、その第1弾として日本テレビとコラボした没入体験型撮影システムを活用した口取り撮影機能を備えた筐体(きょうたい)を導入する。シルクレーシングの米本昌史代表は「(1頭を)500口で所有している会員様がいる中で、実際に口取りに参加できる方は20人しかいません。競馬場の外でも、数値化できない満足度を提供できれば」と話した。

シルクレーシングがノーザンファーム生産馬を扱うファンドとして生まれ変わったのが12年。出資馬の安定的なレース出走、細やかな成長過程の提供、会員同士の触れ合いといった3つの喜び共有を掲げていた同クラブが、次の10年を見据えて「ブラッシュアップ」をテーマに顧客満足度を高める試みの1歩目だ。同クラブの会員は予約制でイクイノックスの22年有馬記念、23年ドバイシーマCなどの口取り撮影に“参加”ができる。今後は重賞勝ちが出るごとに撮影可能馬もバリエーションも増えていくという。

米本代表は「先日、事務所も移転しましたし、予約制ではありますが、会員様が交流できる場を提供し、出資馬と人を近づける場として再始動していきたいと思います」と話した。