国内外芝G1・9勝馬アーモンドアイ(牝8)が6日、史上35頭目の顕彰馬に選定された。中央競馬の発展に特に貢献があった馬をたたえる顕彰馬の23年度記者投票結果が発表され、20年キタサンブラック以来の受賞となった。過去にはハイセイコー、シンボリルドルフ、オグリキャップ、ディープインパクトなど34頭が選ばれている。

昨年は選出票数に8票及ばなかったが、今年は得票率96・6%となる200票(記者207名=1人あたり最大4頭まで投票可)を集めた。

ロードカナロア産駒のアーモンドアイは17年に美浦・国枝厩舎からデビューした。2戦目で初勝利を挙げると5連勝で牝馬3冠を達成。ジャパンCを2分20秒6の世界レコードで制し、00年テイエムオペラオー以来史上2頭目の満票での年度代表馬に輝いた。

古馬となっても4歳時はドバイターフなどG1・2勝、5歳時は同3勝と圧倒的な強さを示した。引退後はノーザンファームで繁殖入り。エピファネイア、モーリスの子が誕生し、現在はキタサンブラックとの子を受胎している。

◆アーモンドアイ▽父 ロードカナロア▽母 フサイチパンドラ(サンデーサイレンス)▽馬主 (有)シルクレーシング▽調教師 国枝栄(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 15戦11勝(うち海外1戦1勝)▽総収得賞金19億1526万3900円(うち海外3億9570万900円)▽主な勝ち鞍 18年日刊スポーツ賞シンザン記念(G3)桜花賞(G1)オークス(G1)秋華賞(G1)ジャパンC(G1)、19年ドバイターフ(G1)天皇賞・秋(G1)、20年ヴィクトリアM(G1)天皇賞・秋(G1)ジャパンC(G1)▽馬名の由来 美人とされる顔の目の形

◆顕彰馬の選定基準 中央競馬の競走馬登録を受けていた馬で「競走成績が特に優秀であると認められる馬」「競走成績が優秀であって、種牡馬または繁殖牝馬としてその産駒の競走成績が特に優秀であると認められる馬」「その他、中央競馬の発展に特に貢献があったと認められる馬」となっている。