金曜朝、午前5時半の馬場開場時刻はポツリポツリだった雨が、昼頃には本降りになりました。遠くに見える函館山に雲がかかり、函館山が見えなくなり、そして、午後6時の今現在、雨は止んで、また函館山が姿を見せています。

木曜午後2時に宝塚記念の出走馬と枠順が確定。その後、週末の他のレースの出走馬も決まり、今朝は土曜のレースの枠順が決まって…。宝塚記念の予想も楽しいですが、大好きな障害競走(ジャンプ)の重賞「東京ジャンプS」の予想も楽しいし、とにかく時間の足りない金曜日です。雲で見え隠れする函館山を見ながら、阪神、東京、函館の予想に励んでいます。

個人的に、函館競馬場で取材をしながらスクリーンで見た、絶対に忘れられない宝塚記念があります。14年にゴールドシップが連覇を果たした宝塚記念。未勝利戦を勝ったときから追い掛け続けた松永康厩舎のホッコーブレーヴで勝負していました。前走天皇賞・春はゴール前強襲も届かず12番人気3着。今度こそ、という思いで見守りましたが、直線で進路がなく、無念の8着。悔しくて悔しくて…。翌週、厩舎の方たちと残念会をした思い出があります。

今、障害競走でホッコーブレーヴの弟、ホッコーメヴィウス(セン7、清水久)が活躍しています。昨年は「東京ジャンプS2着→新潟ジャンプS&阪神ジャンプSを連勝→東京ハイジャンプ2着→京都ジャンプS快勝」という素晴らしい成績を残した馬。その後、休養していましたが、土曜の東京ジャンプSに出走します。阪神スプリングJ2着ロードアクアや京都ハイジャンプ2着トライフォーリアル、実績馬エイシンクリックや古豪マイネルヴァッサーなど、好メンバーがそろいました。

さて、英国のロイヤルアスコット開催は昨夜が3日目。アスコットゴールドカップはご覧になったでしょうか。「最後のロイヤルアスコット」に臨んでいるランフランコ・デットーリがクラージュモナミで同レース9勝目を挙げました。道中は後方のインで脚をため、最後の直線で内の馬群からスルスルと上昇。まだデビュー4戦目(無敗)、G1どころか重賞も初挑戦の4歳馬で勝ってしまって…。こんな状況で本当に今年限りで引退できるのでしょうか。

土曜函館メインの青函Sは芝1200メートルのオープン特別。なんとなく堅い予想になりましたが、相手候補で一発を期待するのが☆ショックアクションです。今回で3戦連続の1200メートルでペースへの慣れが見込めますし、「脚をためて、展開がうまくはまってくれれば」と松本騎手。父のグレンイーグルスは15年のセントジェームズパレスSを現地で見ました。金曜の雨の影響で少し時計がかかれば、ゴール前強襲があっていいと思います。

土曜の朝も元気に取材できますように…。【木南友輔】