「強引にでも行くつもりです」。ラジオNIKKEI賞で堂々の逃走宣言だ! グラニットと嶋田騎手がスピードの生きる開幕週で一発を狙う。逃げ馬が過去10年で6頭、直近は3年連続で馬券に絡んでいるレースだ。オーナー、大和田師とも話し合った上で、今回も自らのスタイルを貫き通すことを決めた。

この中間つきっきりで追い切りにまたがった鞍上は「やるごとに少しずつ良くなっているし、具合は良さそうです。いい意味でリフレッシュしてカリカリしてない」と心身の充実ぶりを強調。「(昨年7月)未勝利を勝っている競馬場だし、その時も開幕週でした。条件は合っていると思います」と自信を見せる。大和田師も「競る形になっても自分の展開、形にさせたい」と強気な姿勢を崩さない。騎手、馬、開業13年目のトレーナーにとっても重賞初制覇がかかる一戦。みちのくのファンを沸かせるほどの積極策でタイトルをつかみ取る。【井上力心】