北海道浦河町の観光・乗馬施設「うらかわ優駿ビレッジ AERU(アエル)」は13日、引退功労馬に触ることを禁止すると運営するSNSで発表した。

同施設では現役を引退した競走馬を繋養(けいよう)。今年2月に息を引き取った93年ダービー馬のウイニングチケット、昨年息を引き取ったタイムパラドックスをはじめ、スズカフェニックス、オウケンブルースリ、マイネルキッツなどのG1馬が余生を過ごし、決められた時間内で、敷地内での放牧の様子を見学することができる。

同施設のSNSでは「8月1日より引退名馬の見学ルールに一部変更があります」とし「観光施設・乗馬施設という事もありAERUにいる引退名馬に関しても〈触ってはいけない〉という形は取っていませんでしたので、引退名馬に触ることに関してはOKにしておりましたが、この数年で引退馬への関心が高まるに連れて状況が色々と変わってきました。社内で協議した結果、繋養されている引退名馬がストレスなく安全に過ごせる環境づくり、そして見学の方が噛まれたり蹴られたりする可能性が0ではない以上、お客様と馬の安全を考え今後の引退名馬の見学に関しては【見学のみ】で、触る事は禁止とさせていただく事となりました。今後も今のような会いたい時に会える、AERUの名馬見学のスタイルを続けていく為、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします」(原文まま)とつづられた。

近年、引退馬に関する関心が高まる中、最近では牧場見学者が触ってはいけない馬に触った様子をSNS上にアップするなど、見学マナーについての議論が起こっている。