昨日に引き続き、函館2歳Sの馬を取り上げたいと思います。本日の主役はナナオ(牝、小栗)と込山雄太助手。

ナナオは6月17日の函館でデビューしてコルルディの首差2着。続く7月1日の未勝利戦を3馬身差で勝ちきりました。ともに芝1200メートルでした。今回は3回目のレース。12日水曜の追い切りは函館ウッドで5ハロン70秒1-13秒3。1日明けたこの日は厩舎周りの引き運動をしていました。新馬戦から中1週での臨戦ですが、込山助手は「いつも通りだし、こたえている感じはないかな」と問題ないようです。

込山助手は栗東の橋田満厩舎時代に攻め専としてサイレンススズカ、アドマイヤグルーヴなど数々のG1馬を育て上げた名助手。17年秋華賞、19年に英G1ナッソーSを勝ったディアドラも担当しました。「海外には1年10カ月くらいいたね」と同馬とともに長く海外挑戦をしていた当時を振り返っていました。

その込山助手が「最近乗っている中では、一番しっかりしている」と評するのがナナオです。「小さい馬やけど、しっかりしていていい子。成長も早かったし、距離はもっとあっても大丈夫だと思う」と将来を期待していました。

取材終盤に差しかかると、話題は厩舎に。今年2月末に橋田厩舎が解散したことにより、同年3月に開業した小栗厩舎へ。「35年、橋田厩舎やったからね。この厩舎でも和気あいあいとやってるよ」と笑顔。厩舎が異なればルールなども変わるはず。「今の厩舎は何でもみんなでやる。今までは俺1人で2頭やって終わりということもあったけど、ここでは他にもみんなで手伝ったりしてね」と、新境地での刺激を朗らかに語っていました。込山助手と新パートナーのナナオの重賞挑戦、勝てば小栗厩舎としても初タイトルとなります。ぜひ注目です。【舟元祐二】