JRA現役最年長ジョッキーの柴田善臣騎手が5番人気スマートリアン(牝6、石橋)で今年5勝目を挙げ、自身の持つJRA最年長勝利記録を56歳11カ月17日に更新した。5月14日東京1R(グレイスカリヨン)以来2カ月ぶりの1勝で、JRA通算2322勝目。勝ち時計は1分9秒4。

五分のスタートを切ると13番枠を生かして馬場のいい外め6、7番手を追走。4コーナーから徐々に進出し、直線も外からしぶとく脚を伸ばした。内から伸びたコムストックロードを半馬身差退け、パートナーを2年3カ月ぶりの1着に導いた。

柴田善騎手は「乗せてもらったのは2回目だけど状態は良さそうでしたよ。前回乗った時は前残りの馬場で動きたくないけど動かなきゃいけなかったけど、今回は内が荒れて外差しが決まる馬場だったね。スムーズなレースができました」と振り返った。

メインの勝利は昨年11月の福島民友C(ベルダーイメル)以来8カ月ぶりで、同馬を管理する元ジョッキーの石橋師は競馬学校1期生の同期。鞍上は「もっといい騎手も乗せられたのに、けっこう前から依頼をもらって、こうやって名前を出してもらえるのはありがたいですね。福島はいいですね」と笑顔で汗をぬぐった。