重賞2勝馬で12年ダービーでは1番人気にも支持されたワールドエース(牡14)が種牡馬を引退することが19日、分かった。けい養先だったアロースタッドの事務局「ジェイエス&アロースタッド」が公式ツイッターで発表した。

同馬は11年12月にデビュー。12年にきさらぎ賞で重賞初制覇を遂げると、皐月賞では2着に。ダービーではディープブリランテ、ゴールドシップといった実力馬を差し置いて1番人気の支持を受けた(結果は4着)。その後に屈腱炎(けんえん)で1年8カ月の長期休養を余儀なくされたが、復帰2戦目となった14年マイラーズCで復活Vを果たした。

15年に競走馬を引退した後、16年からアロースタッドで種牡馬入り。16年と20年には131頭の種付頭数があったが、23年は9頭に減っていた。産駒はJRA重賞未勝利だが、6月の米子S(リステッド、芝1600メートル)でメイショウシンタケ(牡5、千田)が勝利。引き続き産駒の活躍が期待される。

今後はノーザンホースパークで余生を過ごす。株式会社ジェイエスの松田拓也係長は「体は健康でなんの問題もございません。今なお産駒が活躍中で、これからデビューする馬もたくさんいます。後継となるような競走馬が出てきてくれることを願っております」と話した。