ゴールドシップやソダシなどの名馬を手がけた今浪隆利厩務員(64)が20日、正式に退職の日を迎えた。6月30日にトレセンでの最後の勤務を終え、今月は有給休暇を消化していた。

区切りの日を迎え「もう厩舎に入れなくなるんだなあというのが強いね」と感慨を口にした。中央G1・10勝を挙げた敏腕厩務員も今は自宅を中心にのんびり暮らす日々。「草むしりをしたり、嫁さんと買い物に行ったり…。ホッとしたのもあるけど、本当にひまですね」と笑っていた。

来月には家族で北海道を訪れ、愛馬ゴールドシップにも会いに行く計画を立てている。楽しみにしているのが、かつての担当馬の産駒が活躍すること。「まだ夢は続くので」。明日21日からは「厩務員」の肩書が外れ“正真正銘”の「今浪さん」として競馬を見守る。