史上19頭目の英愛ダービーを制覇したディープインパクト産駒の最終世代、オーギュストロダン(牡3、A・オブライエン)が大きく離された最下位10着に敗れ、G1・3連勝はならなかった。勝ったのはフクム(牡6、O・バローズ)でG1・2勝目。勝ち時計は2分33秒95(やや重)。

初めての古馬との対戦は、大外11番枠からスタートした。後方3番手で脚をためたが、勝負どころで手応えが怪しくなり、鞍上のライアン・ムーア騎手は最後の直線を迎える前に手綱を緩めて急失速した。

この日は19年7月30日に17歳でこの世を去った父ディープインパクトの命日前日。英愛ダービーとキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの3つのレースを制すれば01年ガリレオ以来22年ぶり8頭目となったが、偉業は達成できなかった。

通算成績は8戦5勝(G1・3勝)となった。

◆英ダービー、愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制した馬 70年のニジンスキーが最初で75年グランディ、77年ザミンストレル、79年トロイ、81年シャーガー、91年ジェネラス、01年ガリレオと7頭が達成している。