北海道真狩村で7月31日、競走馬用の外厩施設「真狩サマーステーブル」、一般向け宿泊施設として開放する「コテージ・エクリプス」のお披露目セレモニーが行われた。

JRAの矢作芳人調教師(62)の全面プロデュースのもと、矢作師の妻で株式会社ウィリアムレーシング代表の久子氏が設立した。場所は羊蹄山のふもとで函館、札幌の中間点に近い。「真狩サマーステーブル」には全部で20馬房あり、師の管理馬ワイワイレジェンド(牡2)、ニコニコルンルン(牝3)の2頭が既に入厩している。マイナスイオンと良質な水に恵まれたこの地で、競走馬の心身をリフレッシュさせる狙いがある。

師は北海道シリーズ開催時の長距離輸送の負担や、限られた馬房数の効率的な利用を考え、長年の構想が実現する形となった。「よく利用している函館から浦河の牧場までは8時間かかる。ここなら3時間で済む。環境に恵まれているし、湧き水が出ていて軟水なのですごくいい。リフレッシュ効果を感じます」とオープンの経緯を説明しながら、手応えをつかんでいた。