先週のクイーンSは1番人気のドゥーラが快勝。昨年札幌2歳Sを勝った思い出の地で堂々と復活を果たしました。

火曜の調教終わりにパートナーを、札幌2歳S以来の勝利に導いた斎藤新騎手に少しレースを振り返ってもらいました。「札幌だとなぜか進みも良くて位置も取れるんですよね」と話す通り、うまくスタートを決めて中団で流れに乗ることができていました。

鞍上はドゥーラの力を信じて、外を回して力でねじ伏せる競馬を選択。直線も1頭だけ勢いの違う末脚で抜け出しました。「3角くらいの手応えで勝てるなと思いました。内で前が開かないというのは避けたかったので、ああいう競馬をしようと思っていました。上位馬はロスなく立ち回った馬が多かったですし、力は抜けていたんだと思います」と改めて能力を感じていたようでした。

次の目標である秋華賞(G1、芝2000メートル、10月15日=京都)はリバティアイランドという絶対的存在がいますが、オークスからの逆転を目指して人馬ともに頑張ってほしいですね。

2週連続重賞制覇をかけてエルムSにはワールドタキオン(牡5、斎藤誠)で挑みます。地方在籍時を含めて目下4連勝中。火曜朝、同馬の調教に騎乗しました。「変わりないですね。調教は初めて乗ったので比較はつかないけど具合自体はすごくいいです。気持ちピリッとしてたけど走らせるといつも通りでした」と札幌への長距離輸送を挟みましたが、コンディションの良さを感じていました。「勝ち方に余力があるし、前回も遊んでいましたからね。まだまだ幼くて伸びしろがある中で、この成績ですからね。ポテンシャルの高さを感じます。楽しみですね」と胸を高鳴らせています。

重賞制覇でますます勢いに乗る斎藤騎手の手綱さばきに今週も注目です。【井上力心】