一昨年に愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャーを制し、凱旋門賞で3着に好走したハリケーンレーン(牡5、C・アップルビー、父フランケル)の現役引退と種牡馬入りが決まった。

現役時はゴドルフィンの所有馬として走ったが、来年からクールモアの障害競走(ナショナルハント)用種牡馬になる。4日、クールモアスタッドが発表した。

ハリケーンレーンは20年秋に英国のチャーリー・アップルビー厩舎からデビュー。無傷の3連勝でG2ダンテSを制し、21年の英ダービーは同厩舎&同馬主のアダイヤーの3着に敗れたものの、愛ダービーでG1初制覇。続くパリ大賞は2着に6馬身差で圧勝し、秋初戦の英セントレジャーも勝って、G1・3連勝を果たした。

日本からクロノジェネシス、ディープボンドが参戦し、海外馬券発売が行われた21年凱旋門賞ではトルカータータッソ、タルナワに次ぐ3着に好走した。

古馬になって飛躍が期待された昨年は始動戦のハードウィックSで4着、2戦目のサンクルー大賞で8着と期待を裏切り、休養へ。今年初戦となったニューベリーのG3で最下位7着に敗れた後、ニューマーケットのG2ジョッキークラブSで復活の勝利を挙げたが、コロネーションCで5頭立ての最下位に敗れたのがラストランとなった。通算成績は13戦7勝。

一昨年の英ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制し、同世代&同馬主&同厩舎で同じフランケルを父に持つライバル的存在だったアダイヤー(牡5、C・アップルビー)もすでに先月28日、現役引退と種牡馬入り(けい養先は後日発表)が発表されている。