<天皇賞・春>◇28日=京都◇G1◇4歳上◇芝3200メートル◇出走17頭
テーオーロイヤル(牡6、岡田)が好位から力強く抜け出し、G1初制覇を果たした。鞍上のデビュー13年目、菱田裕二騎手(31=岡田)は念願のG1初勝利を自厩舎の馬で飾った。
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大切な人のために-。妻、そして2人の息子の支えが、G1制覇の原動力になった。天皇賞・春の勝利者インタビュー終了後。真っ先に向かったのは、愛する家族のもとだった。まだ0歳の次男を抱き上げ、笑顔で喜ぶ姿が印象的だった。
次男が生まれた昨夏に、家族への思いを聞いたことがある。「すごく大きな存在ですね。毎日、元気をもらっていますし、家族のためにもっと頑張らないと、と思います」。生まれてくる子どものために、毎年のように滞在していた北海道遠征を取りやめる。妻と子どもとの時間をとにかく大事にする姿に、家族を支える父の偉大さを感じた。
子どもの話をする時の表情は、いつも以上に優しさであふれていた。つい先日も、2歳になった長男の話に。「上の子は僕の仕事を分かっているみたいで、馬を見ると『パパ、パパ』と言ってくれるんです」と笑顔で教えてくれた。
これからは“G1ジョッキー”として、愛する3人を支えていく。「早く家族に会いたいですね。今日は帰ったら、たぶん祝ってくれると思います(笑い)」。目を輝かせながらそう言い残し、競馬場を後にした。【中央競馬担当=藤本真育】

