2週間に及ぶ札幌出張が終了しました。取材期間は暑い日々が続いていましたが、原稿を書いているこの時間は寒いくらい涼しくなっています。エルムSの予想も結果が出ず、懐も寂しい中、札幌を後にしなければなりません。

予想を参考にしていただいた読者の皆さまには申し訳ない思いです。ただ、自信を持って推奨したグリ◎ペプチドナイル。このままでは終わらないはずです。今回厳しい競馬を経験して、またひとつ成長した姿を重賞の大舞台で必ず見せてくれると信じています。

それにしても勝ったセキフウの末脚は、生で見ていて度肝を抜かれました。あんな気持ちのいい末脚はなかなか見ることはできません。中間、武幸師も「函館の時より状態はいいくらい。本来の走りができれば通用していい。環境変化にも動じない、なかなかいないたいした馬です」と能力や精神面の強さを疑いませんでした。

鞍上の武豊騎手は97年バトルライン以来26年ぶりのエルムS制覇。「そんなにたつんだね」と、懐かしそに笑顔を見せていましたよ。関係者の皆さま、本当におめでとうございました。

2週間、札幌便りにお付き合いいただきありがとうございました。今回の取材を通していろんな馬、馬に携わる方々と出会い、今年も忘れられない出張となりました。取材に快く応じてくれた関係者の皆さま、この場を借りて御礼申し上げます。

2週間後には、伝統のG2札幌記念も控えています。まだまだ札幌競馬はこれから盛り上がります。来週からは私の地元の小倉競馬も開催がスタートし、テンションが上がっています。ビール片手にぜひ競馬場で、夏競馬をもっと楽しみましょう。【井上力心】