凱旋門賞などを行うフランスの競馬統括機関「フランスギャロ」がレースにおけるムチ使用ルールの厳格化を決めた。10日にプレスリリースを発表している。

9月1日よりレースで騎手が9回以上ムチを使用した馬は着順を与えられず、即失格の処分となることが決まった。失格の処分は払い戻しの確定前に行われる、としている。フランスギャロは5月1日よりレース中の騎手のムチ使用回数を4回に制限しており、それ以上たたいた場合は罰則の対象となっていた。今回の厳格化の理由は「ムチの乱用に対する抑止力の強化」と説明している。

英国では英国競馬統括機構(BHA)が今年から平地競走のムチ使用回数を6回、障害競走を7回までと決めており、安全上の理由で使用した場合をのぞき、使用限度を4回以上超えた場合(平地では10回以上たたいた場合)は失格となることがルールで決まっている。

7月末のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは勝ったフクムのジム・クロウリー騎手が9回使用したため、20日間の騎乗停止と1万ポンド(約186万円)の罰金という重い処分を受けた。