障害専門で今年3月にデビューした坂口智康騎手(33=尾形)が、19日の新潟4R障害未勝利戦(芝2890メートル)を3番人気スピアヘッド(牡5、菊川)で勝ち、20戦目でうれしい初勝利を挙げた。道中5番手から位置を押し上げて最後の直線を先頭で迎え、置き障害を難なくクリア。2着に3馬身半差で駆け抜けた。

昼休みのセレモニーには、ほとんどのジョッキーが駆けつけてウイナーズサークルを盛り上げた。坂口騎手は「勝つことって本当に気持ちいいなと思いました。3週前から新潟で乗せていただいて、コース取り、進路の取り方、道中の運び方等、先輩たちからいろいろ学びながら、試行錯誤して今日の競馬につなげられたと思います」と振り返った。

中学時代に視力の問題で騎手の受験資格を満たせず、高校1年時に乗馬クラブに通い、専大馬術部へ。12年には全日本学生馬術大会で団体3位に貢献した。「20年弱前に騎手になることを夢見たのですが、いろいろな関係で受験できませんでした。大学進学、牧場勤務、トレセン勤務という運びとなったのですが、夢を追いかけ続けていればかなうものだということについて、まだ実感はないのですが非常にうれしく思います。この後については無事に、1レース1レース丁寧に騎乗して、次の1勝に向けて一生懸命頑張りたいと思います。また障害レースを盛り上げていきたいと思っています」

16年にトレセン入り。20年から尾形厩舎所属の調教助手となった。小牧加矢太騎手が馬術競技の選手から障害専門騎手になったことから自身に受験資格があることを知り、2回目の受験となった今年、合格を果たした。

◆坂口智康(さかぐち・ともやす)1990年(平2)12月16日生まれ、福岡県出身。競馬学校創立後、騎手の経験がなく調教助手から合格した例はJRA史上初。24年3月3日小倉4Rトーセンアウローラ(8着)でデビューした。