日曜新潟メインは、新潟2歳S(G3、芝1600メートル、27日)が行われる。米国の人気種牡馬イントゥミスチーフ産駒ルージュスタニング(牝、友道)が、切れ味鋭い末脚で重賞初制覇を狙う。1週前追いも上々の動きで、上積みも見込めそうだ。

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パワーとスピードを併せ持つ、魅力的な“女の子”だ。ルージュスタニングが重賞制覇へ、態勢を整えている。

米国トップ種牡馬のイントゥミスチーフ産駒。友道師が「血統的にはダートだと思う」と話すように、同産駒は今年の昇竜Sを制したグレートサンドシーなど、ダートの活躍馬が多い。ルージュスタニング自身、新馬戦の馬体重が492キロと馬格があり、パワータイプの牝馬だ。

それでも、芝でのセンスがキラリと光る。「(体に)ボリュームがあるけど、重苦しくない。軽い動きをするので、初戦は芝から使った。今の走りを見ると、初戦の時より芝向きになっているような気がする」。中京芝1600メートルの初戦は、3番手から上がり34秒3の末脚で差し切った。

無傷2連勝での重賞制覇へ。1週前の17日はCウッドで3頭併せ。ラストで馬体を並べてから少し促されると、一気に加速。全身を大きく使ったパワフルな動きで、みるみる僚馬を突き放していった。6ハロン81秒2-11秒0と好時計をたたき出し、師も「キレが出てきたね」と驚き顔だ。

1度使って上積み十分で迎える2戦目。中京と同じ左回りの新潟なら、舞台も問題なし。名門友道厩舎から、新星が誕生しそうだ。【下村琴葉】

◆イントゥミスチーフ 父はハーランズホリデイ。07年に米国でデビュー。3戦目で2歳G1キャッシュコールフューチュリティ制覇。通算6戦3勝で引退し、09年に種牡馬入り。初年度産駒からG1・BCダートマイル連覇のゴールデンセンツを輩出。今年のケンタッキーオークスなどG1・3勝プリティミスチヴァスも産駒。19年から4年連続で米国種牡馬チャンピオンに輝いている。今年の種付け料も米国トップの25万ドル(約3625万円)。