1番人気スマイルウィが4角先頭の横綱相撲で重賞4勝目を挙げ、昨年2着の雪辱を果たした。

勝ちタイムは1分42秒8。金沢の吉原寛人騎手(39)は19年全日本2歳優駿以来の川崎での重賞勝ちで、このレースは初制覇。船橋の張田京調教師(59)もこのレース初制覇となった。

この1年での成長を示す貫禄勝ちだった。逃げたポリゴンウェイヴを3番手から追うと、抜群の手応えで3角過ぎには先頭。中団から追い上げたリンゾウチャネルに2馬身半差をつけて押し切り、昨秋のゴールドCを制したS1馬が力の違いを見せつけた。負傷の矢野騎手に替わって鞍上を託された吉原騎手も「とても背中のいい馬。乗り間違えなければ勝てる」と自信の騎乗で勝利に導いた。

師も「ここはちゃんと勝ってもらわないと困る」と笑顔。次走は9月20日浦和のオーバルスプリント(Jpn3、1400メートル)に向かい、さきたま杯を首差2着で逃したダートグレードのタイトル奪取に挑む。【牛山基康】