無敗で皐月賞を制し、ダービー2着のソールオリエンス(牡3、手塚)が24日、美浦トレセンに帰厩後初時計を出した。美浦ウッド5ハロンで、ショーマンフリート(新馬)の外を半馬身先行から併入した。余裕の手応えを残したまま、併走馬に胸を貸す内容。春のクラシックを最前線で駆け抜けた威厳を前面に押し出し、酷暑の美浦トレセンを軽快に駆け抜けた。時計は71秒5-11秒6。見届けた手塚師は「70-40ぐらいで少し遅いかなとも思ったけど、最後は速かったね。落ち着きもあるし、体が大きくなって、雰囲気が出てきた」と春からの進境を感じ取った。
秋初戦はセントライト記念。中山は2戦2勝と好印象だが、2200メートルという変則コースには3年連続1番人気が崩れているという落とし穴もつきまとう。大一番に向けて重要な一戦だ。取りこぼすわけにはいかない。21年にアサマノイタズラで勝利している師は「中山2200メートルの外回りは、4角で勢いがつきすぎないように用心したい。夏も順調に来られたし、今のところ不安はありません」と石橋をたたいて渡る算段だ。