日刊スポーツで毎月1回の好評連載、毒島誠「日進毒歩 ポイズンロード」は「ファン感謝特別編」としてお届けする。苦しい時でも声援をくれるファンへの熱い思いを語った。ボートレース津で10月10日に「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」が開幕。今回は出場しないが、自身の経験をもとに勝ち上がりなど独特なルールを解説した。

「感謝」と記した色紙を手にする毒島誠(撮影・小沢裕)
「感謝」と記した色紙を手にする毒島誠(撮影・小沢裕)

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皆さま、こんにちは。ファン感謝3Daysの開催に合わせ、今回はファンの存在に触れたいと思います。

僕にとってファンは“力の源”です。苦しい、心がめげそうな時に存在の大きさを、さらに感じます。ファンのおかげで、力を倍増させてくれます。

デビューしてすぐのころからのファンが何人もいてくれます。また、多くの方が応援をくれます。SNSの普及もあり、コメントもいただきます。僕らが頑張ることで「生きる支えになります」「自分も頑張らないと」という声が届くと感謝を忘れず、勇気をいただく気持ちが強くなります。

ボートレーサーは、いい時ばかりではなく、悪い時の方が多い職業です。それでも、どんな時も応援してくれることがすごい。今年の上半期はB2級に降級しましたが、その時期は特に感じました。僕以上に、ファンがショックだったようです。SG、G1で僕の姿が見られないことを残念がってくれました。普段から苦しいトレーニングはします。それは継続しますが、ファンの力が苦しい中での後押しになる。どの状況でも、前に進みますが、気持ちを軽やかにしてくれる、背中を押してくれる存在です。それに報いるためにも、一番はレースで恩返しをすること。自分もファンも納得するレースがしたい。結果を出すのが一番ですが、エンジンが出ない時でも腐らずにやる姿を見せたいと思っています。

公営競技なので100円の思いは大きいです。仕事を頑張って、舟券を買ってくれています。その重みがあるのに、僕が諦めては絶対に駄目。わずか約1分50秒のレースでも、そこを諦めたら人生を諦めるのと同じ。ファンの思いを乗せて走っています。毎日、毎走、コンディションが変わる中、毎回100点では走れない。でも準備、気持ちは100%じゃないと失礼。買ってくれる人がいるならば、しっかりと応えていきたい。

3Days開催中、全国の各レース場で、さまざまなイベントも行われますので、ぜひ楽しんでください。(ボートレーサー)

ファン感謝3Daysボートレース バトルトーナメントへの意気込みを語る毒島誠(撮影・小沢裕)
ファン感謝3Daysボートレース バトルトーナメントへの意気込みを語る毒島誠(撮影・小沢裕)

【一問一答】

-今回の短期決戦で重要なのは

毒島 まずは抽選です。一発目のトーナメントで1号艇を引くことがすごく重要。セミファイナルの1号艇が取りにくくもなる。エンジン抽選は大事ですが、枠番抽選の方が選手は重要かなと思います。悪いエンジンでも1号艇を取れれば勝てるチャンスは大きい。比重はそっち。6号艇を引くと絶望的(苦笑い)。

-トーナメントは選考順に8個レースが組まれ、3着までに入る必要がある

毒島 6号艇以外ならセミファイナルに行きやすいのかな。6号艇でもチャンスはあるけど、可能性がかなり絞られる。また、上位着を狙うために、いつもより力が入る人は多いと思います。レース配分、道中の組み立ては少し変わるのかも。

-4個のセミファイナルは

毒島 トーナメントの1着は1&2号艇、2着は3&4号艇、3着は5&6号艇の抽選がある。やっぱり最初のトーナメントで1着に入ることが有利です。自力でファイナルに進むには、ここで1着を取らないといけない。いつもの準優勝戦よりシビアなレースになると思います。2着で乗れるレースではなく、1着に絞ったレースなので。大きく失敗することもあれば、ワンチャン成功する緊迫感がある。そこが面白い。

-セミファイナルの2着選手が1人だけ、ファイナルに進める

毒島 誰も最初にそこは狙ってません。ただ、セミファイナルの後ろのレースになると、相手の着順次第で、2着でも乗れる可能性があるか分かります。基本は1着を狙いますが、12Rの人は11Rまでのポイントを知って走れます。たとえ、1着で出てこられなくても、2番手を争う人も、どきどき感がある。

-トーナメントの4~6着選手も復活戦4個がある

毒島 最初に4着以下でも、ふてくされることがない(笑い)。ファイナルへ進むチャンスも最終日の選抜戦に乗れる可能性も残る。より一層、引き締まったレースになると思います。

-ファイナルの1~4枠を決める抽選のアミダマシンも面白さ

毒島 ファイナルに乗ってない、見学の選手も大盛り上がりです。お祭り感はあります。ファンも一喜一憂してくれるとうれしい。

-大会は11度目、あらためて見どころは

毒島 ファンに喜んでいただく取り組みはすてきなこと。短期戦ですが、賞金も高く、勝てればラッキー。全部が見どころ。いろいろなルートから頂を目指せます。普段と違うからこそ、ファンも選手もより一層楽しめると思います。

25年三国大会でのスーパーアミダマシン
25年三国大会でのスーパーアミダマシン

◆ファン感謝3Daysでのスーパーアミダマシン 25年三国大会を例にすれば、ファイナルに残った6人のうち5枠、6枠は実施要項により確定。セミファイナル1着の4選手が出席して1枠~4枠までの抽選を行う。1人ずつシールで隠された号艇の札を選び、1~4枠まで空いている箇所に貼っていく。その後、選手は6つある番号札から1枚を選び、選ばれなかった番号のアミダの縦線2本が消去される。上位順からアミダ抽選が行われ、4人全員が終わった時点で上からシールをめくっていき、枠番が決まった。

3Daysルールイラスト
3Daysルールイラスト