1番人気のマミエミモモタロー(牡、諏訪)が、2着スタビライザーに7馬身差をつけて逃げ切り、デビューから無傷の3連勝。兵庫ジュベナイルカップに続いて重賞連勝を達成した。勝ち時計は1分31秒8。

騎乗した川原正一騎手(64)は、その兵庫ジュベナイルカップで記録した地方競馬重賞最年長勝利記録を、64歳5カ月17日に塗り替えた。

兵庫ジュベナイルカップ制覇から中2週。短期間でさらにパワーアップしたマミエミモモタローが完成度の高さを見せつけた。

ゲート内で落ち着きを欠いたが、スタートを五分に出ると、3番人気フェリシスとの主導権争いを制して1角でハナへ。その時点で勝負ありだった。川原騎手が平均ペースに落として淡々とした流れに持ち込むと、後続は差を詰めることができないまま。直線では差が広がる一方だった。

川原騎手は「馬はリラックスしていたし、いつでもゴーサインを出せばビューンと行けそうな手応えだった。力をつけているよ。注文をつけるところもないね」と手放しで喜んだ。

名付け親は漫才コンビ・ハイヒールのモモコ。今回も馬主の間宮さとこ氏とともに園田へ来場し、勝利の女神として声援を送った。「3戦3勝というのはすごいですね。ファンから応援に来ました、という声を聞いていたので責任重大でした。次のローテも決まっているようなので、来れるようにしておかないと(笑い)」とさらなる活躍を期待した。

諏訪師によると、次走は10月12日のネクストスター園田(ダート1400メートル)の予定。これからも無敗街道を突き進む。【松本健史】