3日、ドイツのバーデンバーデン競馬場でバーデン大賞(G1、芝2400メートル)が行われる。出走予定馬は7頭。注目はただ1頭、フランスから参戦するザグレイ(牡4、Y・バルブロ、父ザラク)だ。3月のドバイシーマCでイクイノックスの3着に好走し、前走は地元フランスのG1サンクルー大賞でウエストオーバーの2着に好走。ここの結果次第で凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月1日=パリロンシャン)に挑む可能性がある。鞍上はクリストフ・スミヨン。

バーデン大賞は過去にデインドリームやトルカータータッソがここをステップに凱旋門賞を制しており、ドイツ国内における凱旋門賞の前哨戦的な立ち位置になっている。

ドイツ勢は3歳馬5頭と古馬1頭という顔触れ。3歳馬は今年のドイツダービー馬ファンタスティックムーン(牡3、S・シュタインベルク、父シーザムーン)、同2着ミスターハリウッド、ドイツダービーで1番人気15着に敗れたストレイト、ドイツオークス2着カサダ、同5着クアンタナメラが出走。古馬は一昨年のドイツダービー馬で、前走ベルリン大賞2着のシスファハン(牡5、H・グレーヴェ、父イスファハン)が出走する。

今年の欧州の古馬中距離路線はドバイシーマCでイクイノックスに敗れたウエストオーバーがサンクルー大賞を制し、モスターダフがプリンスオブウェールズSと英インターナショナルSを制している。これにザグレイも続くのか、バーデン大賞は見逃せない一戦になる。