極ウマ制定の23-24シーズン「クラシック番付」が今週から再開する。5月31日に掲載した「先取り2歳馬番付」から3カ月がすぎた。牡馬の横綱には札幌2歳Sを制したセットアップ(鹿戸)、牝馬は同馬を新馬戦で下した新種牡馬スワーヴリチャード産駒のレガレイラ(木村)が推挙された。番付編成会議に参加した東京の木南友輔記者、大阪の岡本光男記者が会議の様子を振り返った。

 ◇  ◇  ◇

木南 長い会議でした。

岡本 再開1発目は肝心やからね。番付編成委員(記者)それぞれに思うところがあるやろうし…。

木南 昨年の紙面を振り返ると、牝馬の横綱には1戦1勝のリバティアイランド。当時は、岡本さんの猛プッシュがありました。

岡本 そのくらい衝撃の末脚やったからね。結果的に正解やった。今年は…。

木南 同じく1戦1勝のレガレイラが牝馬横綱に…。函館の新馬戦で破った相手が札幌2歳Sを勝ったセットアップ。「牡馬クラシックも狙っていい素材」「ウインドインハーヘア牝系らしい大物感がある」と多くの声が上がりました。

岡本 1つの厩舎から“4頭番付入り”は前代未聞かもしれない。どうなの?

木南 この世代の木村厩舎は牝馬が粒ぞろいの印象。チェルヴィニアの未勝利戦圧勝は強烈でしたよ。

岡本 ガルサブランカはイクイノックスの半妹、カンティアーモは新潟芝1800メートルでレコード勝ちか。

木南 レース選択に注目ですね。現時点でレガレイラはアイビーS、チェルヴィニアはアルテミスSが目標。東京の新馬戦がハイレベルだったボンドガールはサウジアラビアRCへ。

岡本 関西馬はステラスプレンダー、ライトバックの勝ちっぷりに大物感があった。秋の阪神開催が始まるけど、今年は久々の“秋の京都”でどんな大物が出てくるのか、楽しみやね。

木南 牡馬は好メンバーだった札幌2歳S組から4頭が番付入りです。

岡本 特殊な馬場状態だったのは確かだけど、毎年クラシックにつながるレース。どの馬も来年のクラシック候補に挙げていい。

木南 牝馬横綱と牡馬大関がスワーヴリチャード産駒。この世代からは完全に「父ディープインパクト」が消えました。新時代。

岡本 ハーツクライ産駒は最終世代。ファーヴェントの勝ちっぷりも良かったね。

木南 皐月賞馬ソールオリエンスも、ダービー馬タスティエーラも昨年の今頃はデビュー前。この世代の牡馬も真打ち登場はこれからかもしれません。

岡本 今週から始まる秋開催、しっかり取材していきたいね。

◆1年前のクラシック番付 昨年9月7日付に掲載した22-23年シーズン「クラシック番付」の牡馬横綱はノッキングポイント、牝馬横綱はリバティアイランドだった。前者はダービー5着で先週の新潟記念を制覇。後者は春の牝馬2冠を制した。

【番外編】札幌、福島、新潟、小倉で番付編成委員たちが推した馬たちは>>