ハーツクライを父に持ち、日本で生まれた2番人気のコンティニュアス(牡、A・オブライエン)が、ライアン・ムーア騎手を背に直線内から抜け出して優勝し、G1初制覇を果たした。このレースを日本産種牡馬の産駒が勝ったのは初。1番人気の2着アレスト(牡、J&T・ゴスデン)に2馬身3/4差をつけ、重馬場の勝ち時計は3分6秒95。通算7戦4勝とした。

英セントレジャーは1776年に創設された英国クラシックの3冠最終戦。3冠の中では最も歴史が古く、世界最古のクラシックレース。

18年の英2000ギニーの覇者サクソンウォリアー、今年の英ダービーを制したオーギュストロダン(いずれも父ディープインパクト)に続き、近代競馬発祥の地で日本産種牡馬の産駒が英クラシック3冠をすべて勝ったことになった。なおコンティニュアスはサクソンウォリアーとはいとこ同士になる。

コンティニュアスは昨年8月にデビュー勝ちして、2戦目にトーマスブライアン賞(G3、芝1600メートル)に優勝。クラシック候補となって今年2戦目にフランスに遠征し、仏ダービー(G1、芝2100メートル)は8着に敗れた。その後は6月のキングエドワード7世S(G2、芝2400メートル)で2着に入り、8月のグレートヴォルティジュールS(G2、芝2400メートル)では最後方から豪快に伸びて完勝し、英セントレジャーの最有力候補に浮上していた。