ソダシの全妹で3番人気ママコチャ（牝4、池江）が重賞＆G1初制覇。混戦のスプリント界を制圧した。好位から抜け出し、迫るマッドクールを鼻差退けた。勝ち時計は1分8秒0。
管理する池江泰寿調教師（54）は昨年のジャンダルムに続く連覇。鞍上の川田将雅騎手（37）は18年ファインニードル以来5年ぶり2度目の勝利となった。
＜スプリンターズSアラカルト＞
☆初挑戦V JRA・G1初挑戦馬の勝利は16年レッドファルクス以来7年ぶり5頭目。JRA重賞未勝利馬の制覇は外国馬を除き、00年ダイタクヤマト、03年デュランダル、14年スノードラゴンに続く4頭目。
☆絶好調騎手 川田騎手は18年ファインニードル以来5年ぶりの2勝目。JRA・G1はオークス（リバティアイランド）以来の今年3勝目、通算24勝目。JRA重賞は前週9月24日の神戸新聞杯（サトノグランツ）に続く今年12勝目、通算128勝目。同26日の白山大賞典（ウィルソンテソーロ）、27日の日本テレビ盃（ウシュバテソーロ）も含め、8日間で重賞4勝を挙げた。
☆V2 池江師は昨年のジャンダルムに続く連覇。調教師の連覇は93・94年境勝太郎元師、11～13年安田隆師、16・17年尾関師、19・20年藤沢和雄元師に続く5人目。JRA・G1は昨年のこのレース以来の通算22勝目。JRA重賞は京成杯AH（ソウルラッシュ）以来の今年4勝目、通算93勝目。
☆歴代最長タイ クロフネ産駒は11年カレンチャン以来12年ぶり3勝目。JRA・G1は22年ヴィクトリアM（ソダシ）以来の通算11勝目（他にJ・G1・2勝）。JRA重賞は22年小倉記念（マリアエレーナ）以来の通算51勝目。05年から19年連続のJRA重賞制覇となり、パーソロン（69～87年）に並ぶ歴代最長タイ記録となった。
☆馬主 金子真人ホールディングス（株）（金子真人名義含む）は99年ブラックホーク以来24年ぶりの2勝目。JRA・G1は22年ヴィクトリアM（ソダシ）以来の通算33勝目。JRA重賞は鳴尾記念（ボッケリーニ）以来の今年3勝目、通算112勝目。
☆生産者 ノーザンファームは21年ピクシーナイト以来の4勝目。JRA・G1は宝塚記念（イクイノックス）に続く今年8勝目、通算193勝目（他にJ・G1・3勝）。JRA重賞は前週のオールカマー（ローシャムパーク）に続く今年35勝目、通算796勝目。
☆関西馬 21年ピクシーナイトから3年連続勝利。通算成績は関西馬20勝、関東馬11勝、外国馬3勝。
☆牝馬 20年グランアレグリア以来の通算10勝目。
☆4歳馬 20年グランアレグリア以来の通算11勝目。
☆1～3着独占 4歳馬のワンツースリーは11年（1着カレンチャン・2着パドトロワ・3着エーシンヴァーゴウ）、19年（1着タワーオブロンドン・2着モズスーパーフレア・3着ダノンスマッシュ）以来の通算3回目。
☆3枠馬 04年カルストンライトオ以来19年ぶりの通算2勝目。
☆馬番（6） 馬番（6）の馬が勝利するのは初めて。
☆単勝3番人気 21年ピクシーナイト以来の通算5勝目。
☆鼻差の決着 09年1着ローレルゲレイロ－2着ビービーガルダン以来14年ぶりの通算4回目。
☆全きょうだいのJRA・G1制覇 ママコチャは父クロフネ、母ブチコという血統で、全姉ソダシ（22年ヴィクトリアMほか）に続く全きょうだいでのJRA・G1勝利となった。
以下は全きょうだいのJRA・G1制覇。
【父サンデーサイレンス・母ダンシングキイ】
姉ダンスパートナー（95年オークス、96年エリザベス女王杯）
弟ダンスインザダーク（96年菊花賞）
妹ダンスインザムード（04年桜花賞、06年ヴィクトリアM）
【父サンデーサイレンス・母アグネスフローラ】
兄アグネスフライト（00年ダービー）
弟アグネスタキオン（01年皐月賞）
【父ステイゴールド・母オリエンタルアート】
兄ドリームジャーニー（06年朝日杯FS、09年宝塚記念、有馬記念）
弟オルフェーヴル（11年皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念、12年宝塚記念、13年有馬記念）
【父ジャングルポケット・母アドマイヤサンデー】
姉トールポピー（07年阪神JF、08年オークス）
妹アヴェンチュラ（11年秋華賞）
【父ディープインパクト・母プリンセスオリビア】
兄トーセンラー（13年マイルCS）
弟スピルバーグ（14年天皇賞・秋）
【父ディープインパクト・母ハルーワスウィート】
姉ヴィルシーナ（13・14年ヴィクトリアM）
妹ヴィブロス（16年秋華賞）
【父ディープインパクト・母マジックストーム】
姉ラキシス（14年エリザベス女王杯）
弟サトノアラジン（17年安田記念）
【父ディープインパクト・母ドバイマジェスティ】
兄アルアイン（17年皐月賞、19年大阪杯）
弟シャフリヤール（21年ダービー）
【父クロフネ・母ブチコ】
姉ソダシ（20年阪神JF、21年桜花賞、22年ヴィクトリアM）
妹ママコチャ（23年スプリンターズS）
