アルゼンチン共和国杯(G2、芝2500メートル、5日=東京)の最終追い切りが1日、東西トレセンで行われた。恒例の「追い斬り激論」では、栗東で取材する2人が長距離を得意とする2頭をピックアップ。下村琴葉(ことは)記者は、昨年3着のヒートオンビート(牡6、友道)を推奨。岡本光男記者は、骨折からの復帰戦を迎えるテーオーロイヤル(牡5、岡田)をプッシュした。
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ことは テーオーロイヤルが右後肢の骨折休養から実戦復帰ですね。11カ月のお休みから、無事に戻ってきてくれてよかったです。
岡本 昔だったら11カ月の休養なんて大ごとだったけど、今は長期休養明けでもちゃんと仕上げる技術が確立してきているよね。
ことは 最終追いの動きはどうでしたか?
岡本 見ている感じではサラッとだったけど、浜中騎手を背にCウッド6ハロン81秒6-11秒2。見た目以上に動けていたね。中間はメイショウハリオ(古馬オープン)と併せ馬を行って入念に乗り込まれている。岡田師も「動けていて具合はいい」と話していたよ。
ことは 去年の天皇賞・春3着と実績もあります。
岡本 長距離馬は調教が目立たないことが多いんだけど、テーオーロイヤルはいい動きするなあと思った馬やし、久々の今回も楽しみやね。
ことは 私はヒートオンビートに期待しています。
岡本 前走の京都大賞典は案外なレースやったね。
ことは 具合は良かったそうですが、重馬場が合わなかったようで…。頭が高い走り方なので、力のいる馬場は合わないとか。友道師も「良馬場でやりたい」と話していました。また、最後の直線では他馬に寄られて手綱を引く場面も。不完全燃焼のイメージです。
岡本 ちょっと間隔が詰まるけど、そこはどう?
ことは 中3週になりますが、状態は上向きで中間を過ごしています。この日は単走で坂路4ハロン55秒8-12秒6。力強い脚さばきで、ラストも楽に伸びていました。師も「時計以上に動きは良かった。上積みあると思うし、すごくいい状態」と仕上がり自体は“バッチグー”です。
岡本 去年のアルゼンチン共和国杯はテーオーロイヤルが1番人気6着、ヒートオンビートが3番人気3着やった。今年はどうなるかやね。