4戦4勝のセラフィックコール(牡3、寺島)が底知れぬ能力を発揮する。みやこS(G3、ダート1800メートル、5日=京都、1着馬にチャンピオンズC優先出走権)に向けて1日に追い切られ、Cウッド6ハロン81秒9-11秒7でオラヴェリタス(古馬2勝クラス)を追走して半馬身先着。またがったM・デムーロ騎手は「つかまえられないかと思ったけど、差し切るのが早かった。最後は余裕があった」と末脚をたたえた。

発馬難など課題は多いが、それを補って余りある魅力にあふれる。寺島師は「抜け出すとフワッとするところもある。まだまだ弱点が多くて子供っぽいけど、非常に能力が高い」と評価する。鞍上も「ちょっと分かりにくい馬。ズブくて心配になるけど、気合を入れたらすぐ反応する。ポテンシャルはものすごくある」と素質を測りかねている。レース史上初の3歳馬Vへ、期待は高まるばかりだ。