馬群の中から抜け出したのは、15番人気の伏兵カルチャーデイ(四位)だった。無傷の2連勝で重賞初制覇。3連単230万円超の大波乱を演出した。

先行集団の内で流れに乗ると、直線半ばで外から先頭へ。ゴール前は後続に迫られたが、半馬身のリードを守り切った。2戦連続コンビの酒井騎手は「思っていた以上に反応が良すぎて、少し追い出しが早かったかなと思ったが、最後まで一生懸命走ってくれました。最高にうれしいです」と喜びを表現した。

1戦1勝で挑んだ初重賞。四位師は期待以上の走りに「この中間も反応が良くなっていたし、先につながる走りができればと思っていた。いい意味で裏切られました」と笑顔を見せた。

今後は阪神JF(G1、芝1600メートル、12月10日)を目指していく。鞍上は「最後もいい脚を使うタイプで、道中で行きたがる方でもない。もう少し距離が延びても大丈夫だと思います」と大舞台を意識。淀に誕生した無敗のニューヒロインが、今度は師走の仁川でG1タイトルを狙う。【奥田隼人】

◆カルチャーデイ ▽父 ファインニードル▽母 ラルティスタ(マイネルラヴ)▽牝2▽馬主 (株)MMSホールディングス▽調教師 四位洋文(栗東)▽生産者 松田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 2戦2勝▽総収得賞金 3683万7000円▽馬名の由来 自由と平和を愛し文化をすすめる