勝ったホワイトアバリオを管理するリチャード・ダトロー・ジュニア調教師(64)は05年セイントリアム以来となる2度目のBCクラシック制覇となった。

08年にはビッグブラウンでケンタッキーダービー、プリークネスSの2冠を制し、ニューヨーク州のリーディングトレーナーに3度輝いた実績を持つが、管理馬から禁止薬物が検出され、厩舎からは皮下注射用の器具も発見されるなど、数々の違反行為を行ったことにより、2013年1月から今年1月まで10年間の調教師免許剥奪処分を受けていた。

昨年はサフィー・ジョセフ・ジュニア厩舎所属でフロリダダービーを制し、ケンタッキダービーを走ったホワイトアバリオだったが、3月のクレーミングレースを勝った後、ダトロー厩舎に転厩。転厩初戦のG1メトロポリタンハンデキャップで3着に入り、ホイットニーSでG1・2勝目を挙げ、この日は見事にBCクラシック制覇を果たした。

「ブラッドホース」電子版によると、ホワイトアバリオの次走について、ダトロー師は来年2月24日に行われるサウジカップ(G1、ダート1800メートル、キングアブドゥルアジーズ)と明言している。