今週の日曜京都メインはエリザベス女王杯(G1、芝2200メートル、12日)が行われる。

重賞で2戦連続2着のルージュエヴァイユ(牝4)を送り出す黒岩陽一調教師(42)が共同会見に出席。同馬の重賞&G1初制覇への意気込みを口にした。

以下、一問一答

-前走府中牝馬Sは鼻差の2着

黒岩師 スタートで両サイドの馬に挟まれて、当初の作戦よりは後ろになってしまいましたけど、そこからいつでも動ける位置に誘導されて、ある程度自分から動いていってという競馬になって、結果的には勝った馬に残られてしまいましたけど、予定とは違いましたけどしまいにいい脚を使えたのはいい内容だったと思います。

-前走後の調整は

黒岩師 レース後は少し動きに硬さが見られましたけど、エリザベス女王杯に向かうにあたって1週前追い切りまでにどれくらい回復できるかというところに課題がある馬でしたけど、しっかり回復できましたし、先週は木曜日にウッドチップでしっかりと併せ馬ができたので、そこをしっかりとクリアできたことでしっかりと状態を上げて向かえるなと思ったところです。

-今週は坂路で追い切った

黒岩師 1週前にウッドチップでやってますし、秋に1戦しっかり競馬をしたことで、坂路でもしっかりと長めからやれば負荷はかけられるので予定通りのところで調整できています。

-最終追い切りの動きは

黒岩師 しまいも楽に、ゴール過ぎてからも余力はありましたし、十分いい動きはできたなと思いました。

-重賞で連続2着。成長は

黒岩師 去年の秋に連勝して、その時もすでに力はつけて、今年の年初からもっと期待していた馬なんですけども馬場状態が良くなかったり、メイSでは脚を余す形になってしまったりとか本来であればもっと結果を出せるんじゃないかと思っていたので、元々成長して期待していた部分に結果が伴ってきた。良かったと思っているところです。

-出来は満足いくものでチャレンジできる

黒岩師 そうですね。どうしても線が細く見えたりとか、動きに硬さがあるのは課題ではありますけど、その中でも1戦していい状態に上げられたというところでは期待を持って臨むことができますね。

-前走後はここへすんなり向かうことになった

黒岩師 一番の問題としてはレース間隔を十分に取れないことがエリザベス女王杯に向かうことへの問題ではありましたけど、1週前追い切りをするまでの回復期間にしっかりと回復できたので、改めてここへ向かって大丈夫だなと、最初の選択肢に戻れたところです。

-初の京都

黒岩師 体形的な走りのバランスからは距離は1800~2000メートルくらいがベストであって、右回りに関しては問題ではないと思いますけど、距離が2200メートルに延びることに関しては、体形的なものからは不安はありますけど、気性的に折り合いがつきやすく操縦性に問題がないので、そこは十分走れる舞台だと思っていますし、前走も上がりは速い脚を使っています。切れるというタイプよりは長く脚を使うタイプなのでこのコースも合っていると思います。

-枠や天候、馬場に希望は

黒岩師 前走と前々走、それまでの経緯からしても枠や相手の並びによっていろんな競馬が組み立てられますので、枠が出てからジョッキーと組み立てていきたいと思いますし、それに対応できる馬だと思います。