来週19日に迫ったマイルCS(G1、芝1600メートル、京都)の1週前追い切りが9日、東西トレセンで行われ、連覇を目指す昨年の覇者セリフォス(牡4、中内田)が栗東Cウッドでキレキレの動きを見せた。

道中からよどみのないペースで走っていたが、直線で追われるとさらに数段、ギアをアップ。見るからにシャープな走りで6ハロン80秒8、ラスト1ハロン10秒7をたたき出した。福永助手は「10月11日の帰厩からここまで、予定通りのメニューを消化。徐々に調子が上向いてきた感じ」と仕上がりの良さを口にした。

3歳だった昨年は豪快な大外一気で制した。今年はドバイターフ5着、安田記念2着と勝ち切れていないが、力は示している。「2歳の頃と比べると普段から落ち着きを増したことで、レースにいっても集中して走れるようになっている」と着実に進化。サラブレッドが充実すると言われる4歳秋、昨年以上の走りに期待だ。【岡本光男】