香港のシャティン競馬場では香港国際競走(HKIR)へ向けた地元の前哨戦が3レース行われた。

香港マイル(G1、芝1600メートル、12月10日=シャティン)の前哨戦、ジョッキークラブマイルは新星ビューティーエターナル(セン5、J・サイズ、父スタースパングルドバナー)が制した。鞍上はザカリー・パートンで勝ちタイムは1分33秒04。

ジョッキークラブマイルを3連覇中のゴールデンシックスティ(セン8、K・ルイ)が香港マイルに直行するため、王者不在で行われた前哨戦。昨年の香港マイルでゴールデンシックスティ相手に大金星を挙げたカリフォルニアスパングルが人気を集め、逃げる展開。2、3番手のヘルシーハッピーとヴォイッジバブルが力みながら追走し、ビューティーエターナルは4番手を進んだ。直線残り300メートルでビューティーエターナルが先頭に並び掛け、力強く抜け出すと、最後は最後方から追い込んできたビューティージョイの猛追を短頭差しのぎきった。

ビューティエターナルは22~23年シーズンの香港競馬の年間表彰で「モストインプルーヴドホース」(最も成長した馬)に選出された期待馬。これで12戦8勝となり、本番も好走が期待される存在になってきた。カリフォルニアスパングルは4着だった。

香港マイルには日本からセリフォス、ソウルラッシュ、ダノンザキッドなどが参戦予定。この日は不在だったが、4月のチャンピオンズマイルで3連覇を果たし、昨年2着に敗れた香港マイルで2年ぶり3度目の勝利を狙う王者ゴールデンシックスティも登場する。今年の香港マイルは例年以上に激しいレースになりそうだ。