ジャパンCにはイクイノックスを筆頭に8頭のG1ウイナーが顔をそろえます。

イクイノックスは3月のG1ドバイシーマクラシックで2着のウエストオーバーに3馬身半差をつけてレコードタイムで優勝、レーティング129を得て、ロンジンワールドベストレースホースランキングで世界の競走馬のトップに立ちました。

ご存じのように、その後のイクイノックスは6月の宝塚記念と10月の天皇賞・秋を連勝。レーティングは129で変わらず世界一に君臨しています。

11月5日までの成績が集計された最新のランキングで、これに続くのはG1凱旋門賞を制したエースインパクトと、英国でG1プリンスオブウェールズSとG1インターナショナルSに勝ったモスターダフ(ドバイシーマクラシックの4着馬)で、ともにレーティングは128。この2頭はすでに引退、種牡馬入りが決まっています。

残る国際G1競走を眺めるとイクイノックスに近づく可能性があるのは、その差4ポンドでレーティング125のゴールデンシックスティとラッキースワイネス、それに条件は厳しくなりますが124のタイトルホルダーに絞られていて、来年も現役続行が決まったオーギュストロダン(124)が香港参戦に踏み切るようなことでもない限り並ぶ馬はいない状況。G1ジャパンCでライバルとなる3歳牝馬リバティアイランドは現在120で、数字の比較ではイクイノックスにかないません。

香港国際競走では一昨年、16連勝でG1香港マイルに優勝したゴールデンシックスティが120から一気に5ポンド上昇させた例が見られますが、今年については実績、パフォーマンスともに断トツのイクイノックスを逆転することは至難の業でしょう。

日曜の東京競馬場が、世界一を確定する晴れ舞台となりそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)