3番人気の3歳馬ライオットガール(中村)が直線で抜け出し、2つ目の重賞タイトルを手にした。勝ち時計は1分51秒1(良)。岩田望来騎手(23)、中村直也調教師(45)とも初制覇となった。

先手を取ったパライバトルマリンにテリオスベルが馬体を併せていく展開。それを見ながら4番手に構えた。勝負どころで3番手に進出すると、直線に入って前は射程圏。最後は2馬身半差の完勝だった。岩田望騎手は「いつも通り雰囲気よく落ち着いていたので、これなら力を発揮できると思いました。終始手応えよく直線を迎えて、前2頭がやりあっていた分、伸びてくれました」と振り返った。8月のレパードS(G3)では同世代の牡馬を退けた。「まだ3歳ですし、いい状態で来年を迎えられると思います」と鞍上の言葉には期待感があふれていた。

DG競走の整備でクイーン賞は約2カ月半後の来年2月7日に開催。出走条件は4歳上となり、3歳馬の参戦は今年が最後。15年ディアマイダーリン以来8年ぶりの3歳馬Vで、ライオットガールが締めくくった。【渡辺嘉朗】

 

◆ライオットガール ▽父 シニスターミニスター▽母 マリアビスティー(ハーツクライ)▽牝3▽馬主 (有)ヒダカファーム▽調教師 中村直也(栗東)▽生産者 ヒダカフアーム(北海道浦河町)▽戦績 12戦5勝(うち地方3戦1勝)▽総収得賞金 1億703万9000円(うち地方3620万円)▽主な勝ち鞍 23年レパードS(G3)▽馬名の由来 1990年代初頭のアメリカのサブカルチャー運動。

 

〈テリオスベル=2着〉江田照騎手 行きっぷりがよくない。道中で行く脚があるならいいんだけど、だんだんなくなってきた。それでも頑張るからね。

〈パライバトルマリン=3着〉戸崎騎手 馬の状態は良く、イメージ通りに進めた。テリオスベルが来るのでオーバーペースにならないようしたけど3、4コーナーで苦しくなった。

〈サルサレイア=4着〉西騎手 ひと息入れた中でこれだけ頑張ってくれた。このレースは相性がいいですね。次回はもっと頑張ってくれると思います。

〈サブルドール=5着〉落合騎手 前半は折り合いを付けて、道中もノーストレス。直線で外になって5着になったけど、スムーズなら4着はあったかな。

〈ティーズハクア=6着〉笠野騎手 指示通りに5、6番手ぐらい。最後に止まったけど、頑張ってはくれた。距離は長い方がいいですね。